過剰症の注意も必要な各栄養素
栄養素は不足した場合にのみ注意しがちですが、実は過剰症にも注意が必要な栄養素があります。食事量が多すぎるのも良くありませんが、特定の栄養素だけを摂取し過ぎるのも良くありません。
厚生労働省が作成した「日本人の食事摂取基準」では、過剰に摂取することが健康に悪影響を与える恐れがある栄養素について、その上限量を定めています。このため、栄養素の過剰摂取についても、気を付けていかなければなりません。
栄養素の過剰症で最も深刻なのが「肥満」です。これは糖質や脂質を過剰に摂取していることが原因であり、その人の活動量に合わせた量を摂取するようにしなければなりません。肥満は年を重ねるにつれて生活習慣病になる危険性が高まるので、注意が必要です。
その他、過剰症が心配される栄養素には、ビタミンA・D・Eなどの脂溶性ビタミンや、ナトリウム、鉄分などのミネラル分があります。日本人は食塩によるナトリウムの過剰摂取の傾向があるので、塩分は1日8グラム〜10グラム未満が妥当だとされています。
そして、近年最も気をつけなければならないのが、サプリメントによる栄養素の過剰摂取です。サプリメントは、体に足りない栄養素を補うための摂取するものです。しかし、サプリメントには栄養素が凝縮されている場合が多く、すぐに過剰になってしまう危険性があります。
<ビタミンやミネラルの摂取上限>
ビタミンA ⇒ 3,000μg/RE
ビタミンE ⇒ 600〜800mg
カルシウム ⇒ 2,300mg
鉄 ⇒ 40〜55mg
野菜やお魚、お肉、果物など常日頃から色々な食品を食べるように心がけていれば、栄養素が足りなくなることはあまりありません。食品から取れる栄養素のバランスを考えて、サプリメントなどで過剰に栄養素を摂取しないように気をつけていきたいですね。
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