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PEM(たんぱく質・エネルギー低栄養状態)とは?
私達は日々、食物から様々な栄養素を摂取して活動を続けています。たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など色々な栄養素がありますが、この中でたんぱく質が不足すると、各臓器の機能が低下し、体重が減少すると言われています。子供の場合は、発育不良になる恐れがあります。
そしてビタミンやミネラルも必要不可欠な存在であり、不足すると欠乏症になってしまいます。
このような栄養不足状態の中でも、たんぱく質やエネルギーの低栄養状態を「PEM」と言います。PEMは「Protein-Energy Malnutrition」の略であり、測定するためには体重や血中アルブミン値などの情報が必要になります。
PEMの症状としては、免疫力の低下や低体温、浮腫などがあります。また、PEMの状態によっては、マラスムスやクワシオルコル、混合型にさらに細分化されます。
マラスムスは、たんぱく質とエネルギーが両方とも長期にわたって不足する状態です。筋力や脂肪の減少、骨格・体重の減少などの症状が出ますが、血清アルブミンは正常に保たれるという特徴があります。
一方クワシオルコルは、エネルギーは十分なのに対して、たんぱく質が著しく不足している状態です。体重にあまり変化はありませんが、血清アルブミンや血清総たんぱく質の値が低くなります。これは、免疫力の低下や腹水、浮腫を起こしやすい状態です。
PEMは発展途上国の間で起こりやすい症状ですが、日本でも高齢者や肝硬変患者などの見られます。感染症や合併症を引き起こす原因にもなりますし、高齢者の場合は筋力の低下によって寝たきりになる恐れもあります。
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