赤ワインのレスベラトロール
赤ワインは、日本の食生活にすっかり定着しており、その人気は衰えるどころか、健康に良いとしてますます注目され始めてきています。
赤ワインがなぜ健康に良いのかと言うと、ぶどうの皮の色素成分であるレスベラトロールやアントシアニン、渋み成分のタンニンなど、多種類のポリフェノールを含んでおり、それらの強力な抗酸化作用で、動脈硬化を予防できるからです。
そして最近では、レスベラトロールのガン予防の効果が注目を集め始めています。きっかけはアメリカの大学で行われたマウス実験で、皮膚ガンを予防したという結果が発表されたことでした。
動物の細胞の核にあるサーチュインという酵素が、寿命の延長に関わる働きをしているのですが、レスベラトロールにはその活性を高める作用があり、ガンの予防に働くことがわかったのです。
サーチュインには、ミトコンドリアに働きかけてその機能を高める働きもあるため、熱産生を上げて、余分な脂肪を燃やすほか、筋肉を増やすことで基礎代謝をアップし、それがダイエット効果を高めることもわかっています。
レスベラトロールはぶどうの皮に含まれているので、ワインなら皮ごと作る赤ワインがおすすめです。アルコールが苦手な場合は、ぶどうをまるごと使用した100%ジュースが良いですね。
レスベラトロールをはじめ、アントシアニンやタンニンなど、ぶどうに含まれる多様なポリフェノールは、その相乗効果も見逃せません。これらの強力な抗酸化力によって、LDLコレステロールの酸化が抑制され、動脈硬化の進行を抑えられます。これは肉や乳製品などの動物性脂肪をたくさん摂取するフランス人に、心臓病患者が少ないことから発見されました。
しかし、赤ワインが体に良いからといっても飲み過ぎは禁物です。赤ワインは一応お酒なので、肝臓を傷めたり、血中の中性脂肪を増やして肥満を招いてしまう恐れもあります。できれば1日ワイングラス1〜2杯ぐらいに留めておきましょう。
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