βカロテンが豊富なにんじん
にんじんは栄養価が高い野菜の１つとして、日本でも有名ですね。この「にんじん」という名前は、朝鮮人参と同じような優れた薬効を持っていることから、その名前が命名されました。
そのにんじんの中でも、特に素晴らしい成分の１つが、カロテノイドの一種であるβカロテンです。他の野菜と比べてもダントツで含有量が多いです。
βカロテンは強力な抗酸化力を持っており、体内の有害物質である活性酸素を除去し、ＬＤＬコレステロールの酸化を抑制して、動脈硬化を予防する効果があります。
また、紫外線を浴びることによってできる活性酸素から皮膚を守るため、しみ・しわの予防効果も期待できます。
そして、体内に入ったβカロテンは必要量だけビタミンＡに変換され、疲れ目を回復させるなどの目の機能を高める役割を果たします。さらに、皮膚や粘膜の感染に対する防御力を強化し、かぜやインフルエンザなどの感染症から体を守ってくれます。
にんじんのβカロテンとビタミンＡは、体の内側から老化を予防し、健康を保つために効果的な役割を果たしているのですね。
また、にんじんにはクロロゲン酸も豊富に含まれています。クロロゲン酸はコーヒー豆に含まれていることが知られており、抗酸化作用があるため、ＬＤＬコレステロールの酸化を抑えて血管の老化を防ぎ、動脈硬化を予防してくれます。
これはご存知の方も多いと思いますが、にんじんには食物繊維も豊富です。便の排出を促して便秘を予防・改善するだけでなく、腸内で余分なコレステロールなどの吸収を抑えて、肥満やメタボリックシンドロームなどを予防します。
にんじんを調理するときの大切なポイントは、油を適量使用することです。βカロテンは脂溶性なので、油と一緒に摂取すると吸収率が高まります。炒め物はもちろん良いですが、サラダの場合はナッツなどと一緒に食べると良いでしょう。
ツイート
スポンサードリンク
