近年、看護師の需要が高まっている訪問看護の現場
超高齢化社会の真っただ中にある日本では、医療機関の病床が不足しがちな状態にあります。地域によって差はあるものの、病床がいっぱいで入院できない・・という状況の病院も少なくありません。
そこで以前にも増して看護師の需要が高まっているのが、訪問看護の現場です。
看護師は病気の療養をされている患者さんの自宅に向かい、看護を行います。バイタルサインの確認や、リハビリのサポート、経過観察、生活における援助など、訪問看護の現場で行う看護師の仕事は、たくさんあります。
介護に付随する業務もいくつかあり、その中でも大切なのが「食事介助」ですね。
利用者さんが一人で食事をするのが困難な場合、しっかり栄養を摂取していくためには、どうしてもサポートが必要になってきます。より適切に食事介助することによって、利用者さん(患者さん)の栄養状態も変わってくるのではないかと思います。
そこで今回は、看護師が食事介助を行う時のポイントについてまとめました。ぜひご参考にして頂ければ幸いです。
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訪問看護で食事介助を行う時のポイント
〇口腔や消化器系に疾患がないか確認する
胃腸の調子が悪かったり、腹痛の症状が出ていたりすると、食事が進まないケースがあります。また、虫歯や口内炎、歯槽膿漏などの口腔内にトラブルがある場合も、食事に支障をきたしてしまいます。
このため食事の前に、消化器系や口腔にトラブルが無いかをチェックしましょう。
〇食事をする環境を整える
利用者さんが一番食事をとりやすい状態にするため、食事環境を整えていきます。ポイントは「姿勢」と「体勢」です。
無理な姿勢や体勢で食事をすると、嚥下がスムーズに行われません。ベットの高さを調節したり、枕や布団を使って姿勢を整えてあげたりなど、利用者さんの表情を見ながら最適な環境を整えていきましょう。
〇できるだけ箸やスプーンを使ってもらう
訪問看護を利用されている患者さんの中には、認知症を患っている方もいらっしゃいます。この場合、認知機能を衰えさえないためにも、ただスプーンを使って流し込むだけの食事介助はできれば避けたいですよね。
可能な限りではありますが、できるだけ箸やスプーンをしっかりと使い、食事をサポートしていきましょう。
〇自分のペースで食事を進めてもらう
利用者さんによっては咀嚼力が低下していたり、上肢の機能障害を抱えているケースがあります。このためどうしても、食事のペースがゆっくりとなりがちです。
このような時、早く仕事を済ませたいからと言って看護師が焦ってはいけません。利用者さんご自身のペースで食事ができるよう、介助していくことが大切です。
まとめ
いかがでしょうか。食事介助は一見すると「介護士」の仕事のように思えますが、訪問看護の現場では看護師が担当することも少なくありません。
利用者さんの状態によっては食事介助を難しく感じることもあるかもしれませんが、できるだけ自分自身の力で食事ができるように、サポートしていくことも大切です。
また、決して無理をさせることなく、利用者さんの食欲や状態に合わせて、食事を進めていくことも必要になってきますね。
最初のうちは大変だと感じるかもしれませんが、慣れてくれば大丈夫です。利用者さんを良く観察し、最善の食事介助を行いたいですね。
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