病院の患者紹介の仕組み

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病院の患者紹介の仕組み

日本の医療施設は病院や診療所の機能を分化していく方向にあります。これは、病院は入院患者を中心にし、診療所は外来患者を中心に診察するというものでした。これは医療資源の確保や、効率的ば医療施設の運営のために必要なシステムです。このような流れの中で、同じ医療法人が病院を中心にして、クリニックや医院、診療所を周辺に配置していくという戦略が生まれてきました。

しかしながら、1985年ぐらいまでは病院と診療所が外来患者を奪い合うという状況になっており、患者を紹介するということは考えられませんでした。

そこで、厚生労働省では医療施設間での診療情報提供料(紹介料)を設定し、患者の紹介に対してインセンティブを設定するようになりました。これをきっかけに病院と診療所の提携が加速するようになりました。この紹介料が設定されたのは1985年のことなのですが、現在ではこの紹介料の点数が上がり続け、大病院では再診の患者7人を診るよりも、診療所から紹介された患者1人を診た方が収入は多くなるとのことでした。

また、患者の紹介には、以下の3つの種類があります。

 診療科目の違いによる紹介
全ての医師は、医大を卒業して臨床研修を積んでおり、専門の診療科目を持っています。内科や外科、整形外科、胃腸科など、いろいろな診療科目がありますが、それぞれの科目には範囲があります。患者が自分が専門とする診療科目外だった場合は、より専門的な診察ができる医師がいる病院を紹介します。

 医療体制による紹介
診療所には、基本的な診察に必要な医療設備しか備えていません。このため、高度な医療設備が必要と判断された場合には、最新の医療設備を備えた病院を紹介することがあります。

 治療ステージによる紹介
病気の状態には、急性期と回復期、慢性期の3つのステージがあります。病院にはそれぞれのステージの役割をもったものがあるので、もし、急性期の患者が慢性期中心の病院を訪れた場合は、その患者の状態に適している急性期の病院や診療所を紹介することがあります。

これらの紹介システムは、患者がベストな治療を受けられるようにするためのものです。医療の質を確保するためには、もはや欠かせないシステムと言えるでしょう。


 

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