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ビタミンＫの働きと含有食材
ビタミンＫには、血液凝固成分を生成したり、カルシウムを結合させるタンパク質を作り出す働きがあります。
代表的な含有食材には、ブロッコリーやキャベツ、ほうれん草、納豆、ワカメなどがありますね。
ビタミンＫは脂溶性ビタミンの１つであり、腸内細菌によって体内でも合成されています。ですが、食品から摂取することが一番大切です。
私達は擦り傷などで血が出たときに、時間が経つと自然に血が固まっていきます。これは、出血時に血液の流出を防ぐべく、固める作用が働いているためです。
出血が発生すると、血液中に溶け込んでいる水溶性のフィブリノーゲンという物質が、不溶性のフィブリンという成分に変化して出血を止めます。この時に必要な酵素として「トロンビン」という成分があるのですが、ビタミンＫはこのトロンビンを作り出す時に必要な栄養素です。
さらに、ビタミンＫは骨の状態を健康に保つためにも必要な栄養素で、骨にカルシウムを沈着させるのを助けています。また、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える働きもあり、骨粗しょう症の予防や治療にも役立っています。
ビタミンＫの過剰症はほとんどありませんが、抗血栓薬を服用している場合に限り、ビタミンＫの摂取が制限されるそうです。
また、欠乏症もほとんど無いと言われていますが、新生児の場合、母乳のみを栄養源としていると、消化管出血が起こりやすくなるそうです。このため、産科医に赤ちゃんの栄養補給について、指導を受ける必要があると思います。
さらに、成人の方でも肝臓に障害がある場合は、ビタミンＫが不足しがちになるそうです。
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