疲労回復に!豚肉の栄養素と効能
とんかつや焼肉、生姜焼きなど、豚肉はお肉の代表選手と言えるぐらい汎用性が高い肉類です。
動物性タンパク質は豊富に含まれており、アミノ酸スコアは100です。これはタンパク質の成分である各種アミノ酸がバランス良く含まれていることを意味しています。
その中にはリジンという必須アミノ酸もあり、これは体の組織を修復する時に欠かせない成分だと言われています。
また、豚肉の脂身を敬遠される方もいますが、脂身の5〜7割はコレステロールを下げる働きがある不飽和脂肪酸です。このため、完全に体に悪いとは言い切れません。
しかしながら、豚肉の脂身には飽和脂肪酸であり、動脈硬化の要因にもなるパルミチン酸やステアリン酸も含まれているので食べすぎには注意が必要です。
そして豚肉の栄養素で注目すべきなのが、ビタミンB1です。牛肉の10倍以上も含まれており、糖質をエネルギーに変える働きがあります。このため、ご飯のおかずとしても、非常に良い役割を果たしています。さらに、ビタミンB1には、筋肉や神経の疲労を回復させる働きもあります。
また、豚肉のビタミンB1は、玉ねぎなどに多く含まれている硫化アリルという成分によって、体内への吸収が促進されます。定食屋で「スタミナ定食」を注文すると、豚肉と玉ねぎはかなりの確率で使われていますが、これはビタミンB1の効果を最大限に引き出すために大きな役割を果たしています。
「スタミナ」と名付けられるのも納得できるほど、最高の組み合わせだと言えるでしょう。
さらに、豚肉には鉄やカリウム、リンなどのミネラルもバランス良く含まれています。
豚肉をスーパーなどで選ぶ時は、赤身が締まっていて弾力性があるものがおすすめです。脂肪の部分は黄色みがかったものは避けた方が良いでしょう。また、豚肉には寄生虫がいる恐れがあるので、必ず加熱してから食べる必要があります。
スポンサードリンク