ビタミンの役割と種類
ビタミンは私達の体調を整えてくれる栄養素として、広く認識されています。糖質やタンパク質のようにそれ自体がエネルギーになったり、体の細胞になったりするわけではないですが、これらを人体に活かすために欠かせない役割を果たしてくれています。
ビタミンには種類が約20個ありますが、人間にとって必要とされているビタミンは13種類です。これらのビタミンは、水に溶けやすい水溶性と脂に溶けやすい脂溶性に分けることができます。
水溶性ビタミンにはビタミンB群とビタミンCが、脂溶性ビタミンにはビタミンA・D・E・Kがあります。
それぞれのビタミンを持つ食材と働きを以下にまとめました。
<水溶性ビタミン>
ビタミンC ⇒ キウイやブロッコリー、キャベツ、レモンなどに多く含まれており、筋肉、血管、お肌の強化、抗ガン作用、過酸化脂質の生成を抑制する働きがあります。
※ビタミンB群(以下の8つはビタミンB群に属します。)
ビタミンB1 ⇒ 神経機能を正常化、糖質の代謝に関与しており、うなぎや玄米、豚ひれ肉などに多く含まれています。
ビタミンB2 ⇒ 糖質やタンパク質、脂質の代謝に役立っており、成長を促進させる役割もあります。いわしや牛乳、ぶりなどに多く含まれています。
ビタミンB6 ⇒ 神経伝達物質の合成に役立ち、アミノ酸の代謝にも関与しています。カツオやマグロ、バナナなどに含まれています。
ビタミンB12 ⇒ 赤血球に生成に働いたり、神経機能の維持に役立っています。しじみやあさり、牡蠣、サンマなどに入っています。
ナイアシン ⇒ 糖質や脂質、タンパク質の代謝に役立っており、サバやカツオ、マグロなどに含まれています。
葉酸 ⇒ DNAの合成や赤血球の生成に役立っています。ほうれん草やモロヘイヤ、アスバラガス、牛レバーに多く含まれています。
ビオチン ⇒ 糖質やタンパク質、脂質に代謝に関与しており、牛レバーや鶏レバー、玉ねぎ、卵などに含まれています。
パントテン酸 ⇒ 糖質、タンパク質、脂質に代謝に役立っており、鮭やサツマイモ、干ししいたけなどに入っています。
<脂溶性ビタミン>
ビタミンA ⇒ 皮膚の粘膜を健康に保ったり、抗ガン作用などもあります。ほうれん草、小松菜、ニンジンなどに含まれており、βカロテンもビタミンAに該当されます。
ビタミンD ⇒ カルシウムの吸収を促進し、骨の成長に役立ちます。鮭やうなぎ、ちりめんじゃこ、いわしなどに含まれています。
ビタミンE ⇒ 細胞膜の酸化を防いだり、老化予防、赤血球の溶血予防にも役立っています。かぼちゃやアーモンド、落花生などに含まれています。
ビタミンK ⇒ 血液凝固因子やタンパク質の生成、カルシウムを結合させる働きがあります。納豆やキャベツ、ワカメなどに含まれています。
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