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食物繊維の作用・働きについて
食物繊維とは、人の消化酵素によって消化されない食品中の成分を指しています。大きな栄養素の枠で考えると、食物繊維は炭水化物に属しています。
昔は食物繊維と言えば栄養の消化吸収を悪くするものとだけ考えられていましたが、近年は様々な健康効果があることが解かってきています。このため、今では５大栄養素に次ぐ第６の栄養素とも呼ばれているぐらいです。
食物繊維は、水に溶けない不溶性食物繊維と、水に解ける水溶性食物繊維に分けることが出来ます。
不溶性食物繊維は、水分を吸収して膨らむ性質があります。これによって便の量を増やすので、腸のぜん動運動を活発にしてくれます。これは、便秘の症状を解消することにもつながります。
一方、水溶性の食物繊維は、水分に溶けることで消化管液の粘性を良くしてくれます。これにより、食べ物が腸内を移動するスピードを遅くする働きがあります。したがって、血糖値の急上昇が抑えられますし、コレステロールや脂質の吸収を抑制する作用があります。これはつまり、中性脂肪や血中のコレステロールを減らすことにつながります。
いずれの食物繊維も結果的には善玉の腸内細菌を増やして、腸内環境を改善してくれます。大腸ガンの予防にもなるので、積極的に摂取したいですね。
不溶性食物繊維の種類・・・セルロース、ヘミセルロース、イヌリン、リグニン、キチン、ペクチン
水溶性食物繊維の種類・・・アルギン酸、グルコマンナン、ペクチン、グアガム
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