その差は歴然!ズワイガニの雄(オス)と雌(メス)の違い
冬に旬を迎える日本の三大蟹の1つ「ズワイガニ」。松葉ガニや加納ガニ、松葉ガニなど、日本海で水揚げされる地域によってブランド名が付けられており、毎年冬の季節を楽しみにされている方も多いと思います。
そんなズワイガニですが、雄(オス)と雌(メス)で大きく異なっているという事実をご存知でしょうか。
今現在市場やスーパーで流通しているズワイガニは、ほとんどがオスです。
なぜ、メスではなくオスの方を中心にして流通しているのか。今回はズワイガニのオス・メスのそれぞれの特徴と、その違いについて見ていきましょう!
<ズワイガニのオスとメスの違い>
オスの大きな特徴は、その大きさです。メスの場合、甲羅の大きさは8cmぐらいですが、オスはその約2倍。15cmぐらいにまで成長します。
脚を含めるとその差は歴然で、オスが50cm程度、メスがその半分の25cmぐらいです。「同じ種類のカニなの!?」と思ってしまうぐらい、サイズが異なっているのですね。
なぜこのような大きさの差が生まれるのかと言えば、「脱皮の回数」に理由があります。カニは脱皮する度に大きくなるという特徴があるのですが、メスは無事に産卵するためにも、脱皮をあまりしません。
このため産卵時期を迎えたメスのズワイガニは、そこで自身の成長が止まってしまうわけです。
一方オスは産卵をしないので、どんどん脱皮を繰り返し、大きくなっていきます。この脱皮の回数が、オスとメスの大きさに反映しているのですね。
もう1つのオスとメスの身体的な特徴は、甲羅の裏側に見える腹節の形状です。オスは横部分が長く、縦長な形状になっています。一方メスは縦と横が同じぐらいの長さです。大きさでもオスとメスの違いは一目瞭然ですが、甲羅の裏側でも確認できます。
私たちもよく耳にする越前ガニや松葉ガニ、加納ガニなどは、すべてオスのズワイガニです。
メスのズワイガニは地域ごとに呼び方が異なり、越前では「セイコガニ」、兵庫では「セコガニ」、京都では「コッペガニ」などと呼ばれています。
メスは体が小さいために、高い値段で売れません。このため流通量も少なく、カニ漁を営む漁師さんが自分達で食べるケースも多いようです。
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