カニの体の特徴
カニは生物の中でも、とても特徴的な性質を持ったものです。外側は硬い殻で覆われており、ユニークな2つのハサミを持っています。カニの体を包む硬い殻は、外骨格とも言われています。このような体を守る役割を果たす外骨格を持っているのは、この他にも界類がありますね。
これに対して、哺乳類やハチュウ類、鳥類などは背骨を中心にした内骨格がしっかりと体内の気管を守っています。
カニの硬い甲の中には、心臓や胃、えら、肝臓、生殖器官など、色々な気管が入っています。
<カニのハサミ脚と歩脚の特徴>
カニは5対の脚を持っています。第1対は「ハサミ脚」であり、残りの4対は「歩脚」となります。歩脚の中でも遊泳用に平たい形をしているものは、遊泳脚と呼ばれています。
ハサミ脚はえさを捕らえたり、口に運んだり、まるで手のような働きをしています。さらに、敵と戦うときには欠かせない武器になります。
<カニの甲の特徴>
かにの甲面は凹凸があるもの、平らなもの、とげや顆粒があるもの、ふくらみのあるもの、毛が生えているものなど、かにの種類によって本当に様々です。甲の形も多種多様であり、円形、楕円形、四角形、三角形、台形、洋ナシ形、五角形、横長の長方形など、種類によって特徴的な形をしています。
ヨツハモガニやモクズショイのような海藻や他の物を背中に背負っているカニは、海底でもなかなか見つけることができません。付着物を取り除いてようやく発見できる感じですね。
<カニの腹面の特徴>
カニ類の腹部は筋肉が退化して小さく縮んでいます。外側が硬い甲で覆われている分、カニの腹部は全く運動の役に立っていません。また、カニの腹部は7個の節からできています。
<カニの口の特徴>
カニの口の周りには、内側から1対の大アゴと、2対の小アゴ、3対のアゴあしがあり、ちょっと複雑な形をしています。
<カニの目と触角の特徴>
カニの目は、多数の小さな眼が集まってできた複眼と呼ばれるものです。この複眼は、突き出た眼柄の先っぽにあります。額の両側には、眼と眼柄を収納できるくぼみもあります。触角は両目の間に2対あります。
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