地域によって異なるズワイガニの呼び方
冬の味覚、「ズワイガニ」。タラバガニや毛ガニと並ぶ日本の三大蟹の1つとして、日本で最も有名なカニの1つです。
かに本来の甘味があり、実に繊細な美味しさがあります。かにしゃぶ、かに鍋、バターソテーなどいろいろな食べ方もありますし、みんなに喜ばれる食材ですよね。
そんなズワイガニですが、日本では漁場によって呼び方が異なることをご存知でしょうか。
今回は、地域によって異なるズワイガニの呼び方について見ていきましょう!
〇越前ガニ
越前ガニはその名の通り、越前海岸にある港で水揚げされたオスのズワイガニを意味しています。具体的な港名は、三国港や越前港ですね。水揚げされた後はすぐに市場に出荷され、越前ガニだとすぐに分かるように黄色いタグがつけられます。
安土桃山時代から存在していたことも明らかになっており、明治時代には天皇にも献上されていたそうです。
〇松葉ガニ
山陰地方(京都、島根、兵庫)の港で水揚げされているオスのズワイガニを指しています。脱皮してからあまり時間が経過していない(殻がまだ柔らかい)ズワイガニについては「若松葉ガニ」と呼んでいるそうです。
〇加納ガニ
金沢港や橋立漁港など、石川県の能登・加賀地方で水揚げされたズワイガニの雄を意味しています。2001年に名付けられた比較的新しいブランド蟹で、青色のタグが付いています。
〇津居山ガニ
兵庫県の豊岡市にある津居山港で水揚げされた雄のズワイガニです。青色のタグが付いており、品質も高いと評判のズワイガニです。
〇間人ガニ
京都府の丹後半島にある間人港で水揚げされたズワイガニを意味しています。京都の沖合が漁場となっており、漁が行われたその日に競りも行われるそうです。
実際に漁に出る船は少なく、とても希少な間人ガニ。色艶や形、重さ、傷の有無など、様々な条件を満たしたものが間人ガニとして青色タグが付けられます。
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