セロリの栄養素について
セロリは古くからヨーロッパや中国で効能が認められており、薬草として用いられていました。
その芳香を生み出す香り成分は、テルピネン、セダノリット、セネリンなどで、テルピネンには抗酸化作用があります。
セダノリット、セネリンにはストレス解消作用があり、イライラを鎮めてくれます。そのため、セロリは昔から不眠の改善に利用されてきました。
ストレスから起こる高血圧や心臓病にも予防効果があると考えられています。
また、セロリにはポリフェノールの一種であるフラボノイドが含まれています。
テレピネンとともに抗酸化作用を発揮し、血管の老化である動脈硬化を予防します。さらに、カリウムや食物繊維も豊富なので、高血圧の予防、改善効果もあります。
なすで夏バテ予防
なすの主成分は糖質で、ビタミンやミネラルはそれほど多くありませんが、注目したいのは皮に含まれるナスニンです。
これは青紫の色素成分アントシアニンの一種で、抗酸化作用があるため、LDLコレステロール値を低下させ、脂質異常症を予防、改善します。また、疲れ目の予防・回復など、目の機能を高める働きもあります。
なすを切ったとき、切り口が茶色に変色してくるのは、クロロゲン酸というポリフェノールの一種の働きによるものです。クロロゲン酸はコーヒーにも含まれる成分で抗酸化作用があり、抗ガン効果もあることで注目されています。
また、カリウムも含まれているため、体内の余分なナトリウムの排泄を促して、高血圧を予防します。
滋養強壮に効く「にら」
にらは昔から精がつく野菜として知られていました。
そのスタミナのもととなるのは、にら独特の香りに含まれているイオウ化合物の硫化リアルです。ビタミンB1の吸収を高める働きがあるので、疲労回復に役立つ上、血液をサラサラにして血流をよくし、体を温めます。血液がサラサラになると、動脈硬化や高血圧の予防にもなります。
また、ケンフェノール、カロテノイド、サポニンといったポリフェノール類が免疫力を強化し、かぜやインフルエンザなどの感染症を予防します。
カリウムや食物繊維は、血圧や血糖を安定させ、高血圧や糖尿病を防ぎます。
にらは、にら玉やレバにら、餃子の具などにするほか、生でも食べられるので、サラダにするのもおすすめです。
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