呼吸困難の状態

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呼吸困難の状態

呼吸困難とは、呼吸をしている時に生じる不快感や苦痛のことを指しています。呼吸困難の原因は、肺疾患は呼吸の調節中枢である延髄・橋の障害など様々です。

重症度を現る分類には、ヒュー・ジョーンズの分類が代表的なものです。この分類では、呼吸困難を感じる活動がどの程度であるかによって判定されます。

呼吸困難の分類には、以下のようなものがあります。

1.心性呼吸困難

心疾患に由来するもので、心臓から十分な血液が排出されないことが原因で起こります。心臓内の血液量と内圧が増加して、肺静脈や肺毛細血管に影響が及びます。肺浮腫が生じて、肺でのガス交換が妨げられることで呼吸困難が生じます。

2.肺性呼吸困難

肺疾患によるものです。呼吸面積の縮小や、気道や気管支の狭窄により発生します。肺気腫や気管支喘息、気管支炎などの疾患が原因として挙げられます。

3.血液疾患由来の呼吸困難

赤血球ならびに血色素が減少することにより、酸素運搬能力が低下して諸臓器に酸素不足が生じ、ガス交換が妨げられます。

また、重症筋無力症や、筋萎縮性側索硬化症などの神経疾患により、呼吸困難が生じることがあります。これらの疾患が原因で呼吸運動を調節する神経の障害や、横隔膜や肋骨筋の動きに障害が生じ、呼吸運動がスムーズに行えなくなります。

呼吸困難を把握するための客観的情報としては、呼吸数、深さ、リズム、呼吸音などの呼吸状態、チアノーゼ、意識レベル、発熱、発汗などの随伴症状、脈拍、血液などの全身状態、動脈血ガス分析などの検査所見などがあります。

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