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ニホンミツバチの性質と戦い
ニホンミツバチは体の色が黒っぽく、性質もとてもおだやかなハチです。あまりにもおとなしいので、花が少なくなる時期には盗蜜にやってくるセイヨウミツバチに、いとも簡単に蓄えた蜜を横取りされてしまうだけでなく、巣を明け渡してしまうこともあるそうです。
しかし、ニホンミツバチは凶暴なスズメバチを相手にして、たくみな戦術で堂々と渡り合うこともあるというのですから、驚きですね。
スズメバチがミツバチの巣を見つけると、巣の周辺でホバリンク飛行をしながら向きを変え、主に体に蜜や花粉をつけて重くなっている帰巣バチを狙って待ち構えています。
そして一種のうちに大アゴと脚でミツバチを捕らえ、近くの木の枝などに逆さにぶら下がりながら、いらない脚や翅などを切り落として、肉団子にしてしまいます。これがスズメバチの手法ですが、ミツバチを一匹ずつ捕獲している間は、被害はそれほど大きくなりません。
しかし、スズメバチが巣に近づいてきたときには、多くの働きバチが巣の入口に出てきて、スズメバチが近づくといっせいに翅を振るわせて、「シュー」という音を発します。
それでも中には大胆なスズメバチがいて、巣の入口付近に降り立つものもいます。そんな時は一度ミツバチは退散しますが、それでもスズメバチが入ってくるようであれば、一等のミツバチがスズメバチの脚に噛み付きます。それと同時にたくさんのミツバチがスズメバチの周囲を取り囲み、団子状態になって翅と腹部を小刻みに震わせて、熱を出します。
これはミツバチの熱による蒸し殺し戦法と言えます。それほど高熱を発しているのです。このように、ニホンミツバチはただやられているだけでなく、仲間と強力し合って攻撃に転じることもあるのですね。
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