看護師求人の各項目の見方について
看護師求人を実際に見てみると、雇用形態や勤務時間、給与、福利厚生など、様々に項目に記載があることがわかります。
それぞれの情報は、応募するかどうか決めるために必要な情報であり、正しい情報をきちんと汲み取らなければなりません。
そこで今回は、看護師求人の各項目の見方や、確認ポイントについてまとめてみました。
・施設名
施設名には正式名称が記載されており、国立や独立行政法人、医療法人などの経営母体が解かる表記になっています。経営母体によって病院の特徴も変わっているので、その病院の正式名称についても、チェックしておきましょう。
・給与
ここは一番注意が必要かもしれません。なぜなら、病院によっては基本給のみを記載しているところもあれば、基本給に諸手当を含めた想定金額を記載している病院もあるからです。さらに、「25万円~」のような曖昧な記載になっていたり、括弧書きで「経験に応じて支給」などと書かれている場合もあります。
給与についてはある程度の参考として見ておき、面接時にしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。
・雇用形態
正社員(常勤)や、非常勤、日勤のみ、などの記載があります。常勤としか書かれていない場合でも、実際は非常勤も相談によっては可能だったり、日勤のみの場合でも採用されるケースがあるようです。このため、記載内容に疑問を持った場合は、一度問い合わせることをおすすめします。
・福利厚生
賞与や退職金、昇給制度、社会保険、交通費、量、託児所など、様々な項目内容が記載されています。1つひとつチェックし、疑問点があれば問い合わせてみましょう。
・勤務時間
病棟勤務の場合は、二交替制、三交替制などの記載があります。同じ病院でも、病棟によって異なる勤務体系だったり、二交替と三交替を選択できるところもあるようです。
・休日
4週8休や、週休2日など、記載方法は様々です。違いをしっかり確認しておきましょう。
・募集科目
病院によっては、看護師を募集している診療科目が記載されているケースがあります。しかしながら、その他の診療科目についても募集しているケースがあるので、希望の科目じゃないからと言って却下するのは、ちょっと判断が早いかもしれません。
医療施設における医療従事者の種類
医療施設には、それぞれの役割に応じた資格を持つ複数の医療従事者が働いています。
医師や看護師は直接的に患者の治療にあたりますし、薬剤師や診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士などは間接的に患者のケアをサポートしていきます。
さらに、病院には院長や事務長、受付事務など、経営や事務管理に携わる専門職の方々もいます。
患者さんの治療は医師がリーダーとなって指揮し、看護師や各種専門技術者に指示を出します。医師だけでなく、その他の専門資格を持つ医療従事者が活躍してこそ、患者さんに適切な医療を施せるようになっています。
また、病院に経営責任者である院長は、前提として「医師」である必要があります。もし病院経営がうまくいっていない場合は、院長の経営手腕が大きく問われることになります。
医療機関の種類について
日本には医師法という法律があり、医療施設は病院と診療所に分類されています。その定義は以下の通りです。
病院・・・20人以上の患者を入院させることが可能な医療施設
診療所・・・患者を入院させる施設が無い、あるいは19人までだったら入院させることが可能な医療施設
最近の診療所は「○○クリニック」という名前で運営されているところが多いですね。
また、病院の特徴によって、医療法では以下のような分類もされています。
地域医療支援病院・・・地域の中心になって地域医療の充実を支援する
特定機能病院・・・専門性の高い高度な医療を提供する
臨床研修病院・・・医師の研修を目的とした病院
さらに、病院はその機能によって、一般病院、医療療養型病院、精神病院、リハビリテーション病院、回復期リハビリテーション病院、地域医療支援病院、特定機能病院、歯科病院などの区分されています。
人気の企業内看護師
企業内看護師とは、企業の健康管理室に勤務し、社員の健康管理を行うのが主な仕事です。社内で健康診断に引っかかった人たちを重点的にケアしたりします。例として、血圧が高めの人には栄養相談のカウセリングを行ったりと、重大な疾病に発展することなく、健康体に戻れるようなサポートもします。
また、健康管理や身体のことだけに留まりません。不況が続き、終身雇用の仕組みが崩れつつある日本では、メンタルな部分のフォローも大切になっています。
企業内看護師の勤務時間は、企業の就業時間と合わせて、だいたい午前9時~午後5時ぐらいまでが普通は、残業は基本的に無いようです。
ある企業に勤める企業内看護師の1日を見てみると、朝、出勤して制服に着替え、社員の健康管理記録をつけたり、データの整理をしたり、支店や営業所での相談業務があるときは出かける準備をします。
隔週で1回行われる健康管理質全体の会議がある場合は、午前中いっぱいは会議にあんります。健康管理の計画や、各人が担当している各支店・営業所におけるカウセリングの効果や今後の課題などについて話し合われるようです。
健康診断や健康相談が実際される日には、担当者やそのグループが、支店や営業所に出向きます。そこで健康診断を行ったり、社員の健康相談を受けたりします。それらの業務が全て終われば、本社の健康管理質に戻ります。
また、上記の健康診断のような特別な予定が無い場合は、デスクワークが主となります。自分が担当している社員さん、支店、営業所の記録を整理したり、データを取ったり、健康相談したい人に連絡を取ったりしています。
この企業内看護師の職種は、基本的に残業や夜勤が無い事から非常に人気のある職場になっています。しかし、前任者が転職や退職しない限り空きが出ることはないので、必然的に競争率が高くなっているのが現状のようです。