中・高年期の食生活
人の体の老化は20代ぐらいから始まります。老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどではありませんが、40歳を過ぎてから中年期に入るぐらいからだんだん差が生じてきて、65歳を過ぎて更年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
また、健康状態は心のあり方とも密接に関係しています。とくに老年以降に精神的な活動の低下があると、体の機能も低下してきます。高齢になってもハツラツと毎日を過ごせるように、長く続けられる趣味や仕事を持ちたいものですね。
40〜54歳の食生活
糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病によって、動脈硬化が進行しやすい年代です。また、ガン化した細胞が生じて、発ガンの芽ができやすい時期だとも言われています。
この年代は、まず肥満を解消し、標準体重をキープするための食生活が必要です。過食やお酒の飲み過ぎ、油っこい食事はなるべく避けるようにしましょう。働き盛りであるため、疲れとストレスを溜めないことも大切です。
55〜64歳の食生活
これまでの食生活のツケが現れる年代です。食生活が適切であれば、肥満もなく、年齢よりも若く見え、毎日を元気に過ごせます。過食や偏食のツケが現れた場合は、生活習慣病を発症しています。肥満にならないように注意し、減塩と食物繊維を多く摂取するように心がけましょう。
65〜74歳の食生活
中年期の食生活の結果がはっきりと現れる年代です。肥満にならないように注意し、病気を発症している場合は、主治医や栄養管理士と相談して、病気の進行や合併症を防ぐ食生活を心がけます。骨粗しょう症を防ぐために、カルシウムや大豆イソフラボン、ビタミンDなどを積極的に摂取するようにしましょう。
75歳以上
この年代になると、個人差がよりはっきりと分かれます。元気でハツラツとしているケースと、病気をいくつか抱えたり、認知症が進んだりしているケースがあります。摂取エネルギー量を調整し、低カロリーで栄養成分が多い食品を選ぶようにしましょう。
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