映画「フィッシュストーリー」を見たら予想以上に面白かった件
こんにちは。しげです。
今回は私が約10年ぶりに鑑賞し、”やっぱり面白い!”と改めて思わせてくれた伊坂幸太郎さん原作の映画「フィッシュストーリー」について、冒頭のみのあらすじや、面白いと思える魅力的なポイントなどをまとめました。
フィッシュストーリーは2009年3月に劇場公開された映画で、多部未華子さんや森山未來さん、高良健吾さん、濱田岳さんなど、今でも映画界の第一線で活躍されている俳優さんが多数出演しています。
また監督を担当されたのは、中村義洋さんです。「ちょんまげぷりん」や「ゴールデンスランバー」、「アヒルと鴨のコインロッカー」など数々の名作・話題作を作り上げてきた監督さんだけに、もう間違いありません。
”伊坂幸太郎原作×中村義洋監督”
というワードだけでも、注目される映画ファンの方はきっとたくさんいらっしゃることでしょう。
この「フィッシュストーリー」という映画は、様々な年代で生きる人達の物語がオムニバス風に綴られており、最後に繋がるという爽快感があります。
見終わった後は不思議と明るい気持ちになれますし、私の場合は爽快感も得られました。
まだこの映画を見たことがない方はもちろんのこと、映画好きの方へ是非おすすめしたい作品です。
なお今回の「フィッシュストーリー」は、動画配信サービスのU-NEXT(ユーネクスト)で鑑賞しました。U-NEXTでは無料トライアルも実施中です。
目次
フィッシュストーリーはどんな映画なのか?冒頭のみのあらすじ
このフィッシュストーリーという映画は、主に1975年、1982年、2009年、2021年に起きた様々な出来事をオムニバス形式で描き、最後にこれらのストーリーが繋がるという構成になっています。
エンドロールが流れる5分前からは、もう爽快です。予想できないラストが待ち受けており、そして何といっても”つながり”が素敵なんですよね。
伝説のドラマ「半沢直樹」を見た時と似たような爽快感が得られました。
ストーリーを全部語るとネタバレになってしまうので、ここでは”冒頭のみ”のあらすじをまとめてみました。
フィッシュストーリーの冒頭のあらすじ
小惑星の衝突まであと5時間と迫った2012年のある日。日本全国で50メートルを超える津波の発生が予想されるため、都市部の住民はみんな避難していた。
そんな中、小さなレコード店の店長(大森南朋)は、1枚のレコードを取り出す。それは数十年前、無名のロックバンドがリリースした「フィッシュストーリー」という曲だった。
1982年。気弱な大学生の雅史(濱田岳)は、友人らと共に車の食事会へ向かっていた。友人は”無音の部分から女性の悲鳴が聞こえる曲がある!”と言い出し、車内で「フィッシュストーリー」のカセットテープを流した。
その後、食事会がスタート。友人は女性とホテルへ消えていったが、雅史は渋々一人で帰らされることになった。
運転中、人気のない山の道で女性の叫び声を耳にした雅史は、恐る恐る悲鳴が聞こえた場所へ近づいた。
すると若い女性がスーツを来たサラリーマンの男性に襲われており、雅史は意を決して助けようとする。
2009年。有名な進学校に通う女子高生の麻美(多部未華子)は、修学旅行でフェリーに乗っていた。麻美は1度寝てしまったら大きな音が鳴っても、なかなか起きないという個性の持ち主。
そして東京でフェリーを降りるはずだったが、爆睡中だった麻美は降りることができず、そのまま北海道へ向かうことになってしまった。
泣きじゃくる麻美をほっとけないと思ったのが、フェリーのコックとして働く青年(森山未來)だった。彼は麻美にやさしく語りかけるが、その時、フェリー内で拳銃を持つ男たちがうろつきだしてしまい・・・。
映画「フィッシュストーリー」の出演者情報
続いて、映画「フィッシュストーリー」の出演者を、主な年代別でまとめてみました。
※( )内は俳優さんの名前です。
~1975年の登場人物~
繁樹(ロックバンド”逆鱗”のベース兼リーダー)⇒ 伊藤淳史さん
五郎(逆鱗のヴォーカリスト)⇒ 高良健吾さん
鉄矢(逆鱗のドラム)⇒ 渋川清彦さん
岡崎(レコード会社の社員)⇒ 大森南朋さん
波子(繁樹の彼女)⇒ 江口のりこさん
~1982年の登場人物~
雅史(気弱な大学生)⇒ 濱田岳さん
悟(雅史の友人):波岡一喜さん
晴子(予知をする女子大生)⇒ 高橋真唯さん
運命の女性 ⇒ 大谷英子さん
~2009年の登場人物~
麻美(女子高生)⇒ 多部未華子さん
正義の味方(コック)⇒ 森山未來さん
老夫婦(フェリーの乗客)⇒ 上田耕一さん、草村礼子さん
~2012年の登場人物~
レコード屋店長 ⇒ 大森南朋さん
谷口(中年のおじさん)⇒ 石丸謙二郎
なぜ面白い?映画「フィッシュストーリー」の魅力を箇条書きで
このフィッシュストーリーの一番面白いと思える事が、”年別に綴られたストーリーが、ラストの場面で気持ち良く、爽快につながる”だと思います。
映画はラストシーンの良し悪しが映画全体の印象を決定づけると言いますが、そういった意味でもこのフィッシュストーリーは素敵です。
さらに、この映画の面白い部分は・・・
・登場人物のキャラクターが魅力的
・脚本(台詞)が素敵。心に響くものがある
・各場面の演出も素晴らしい。
・一体どうなるんだろう・・・?というサスペンスフルな展開も楽しめる
・見終わった時の後味が良い。前向きな気持ちになれる
などが挙げられます。
エンドロールでは登場人物と出演者の名前が出てくるのですが、年別で解かりやすく表記されています。
このため「あの人とあの人は親子だったんだ!」といった部分も鮮明になってきて、新たな感動を得られました。
また個人的には、森山未來さん演じる”正義の味方”の台詞がとても魅力的でした。不思議と心に響いたものがあったので、私も大いに参考にしようと思います。
伊坂幸太郎さん原作の映画一覧
今回この「フィッシュストーリー」を見て、伊坂幸太郎さんの作品が原作となった映画を改めて調べてみたのですが、予想以上に多くの小説が映画化されているのですね。
その映画を並べてみると・・・
〇重力ピエロ(2009年公開の映画)
〇陽気なギャングが地球を回す(2006年公開の映画)
〇アヒルと鴨のコインロッカー(2007年公開の映画)
〇グラスホッパー(2015年公開の映画)
〇ゴールデンスランバー(2010年公開の映画)
〇オー!ファーザー(2014年公開の映画)
〇アイネクライネナハトムジーク(2019年公開の映画)
などなど、本当に数多くの作品が映画化されているのがわかりますね。
「アヒルと鴨のコインロッカー」や「ゴールデンスランバー」などは筆者も過去に鑑賞しましたが、とてもおもしろかったことを覚えています。
2019年に公開された「アイネクライネナハトムジーク」は以前から気になっていたので、これからユーネクストで鑑賞しようと思います。