スズメバチの巣は早めの駆除が大切!活動時期や駆除方法のまとめ
9月~11月頃になると、毎年のようにニュースとなるのが「スズメバチによる被害」です。
「スポーツの大会で、多数のランナーがスズメバチの被害にあった」
「登下校中の子供達が、スズメバチに刺された」
など、スズメバチによる被害を時折耳にするようになります。
厚生労働省の人口動態調査によると、2015年~2019年の5年間の間に、73人の方々がハチの殺傷により亡くなっています。
スズメバチによる被害を防ぐためには、スズ
メバチや巣を見つけた時に、絶対に近づかないことが大切です。
スズメバチは攻撃性が高く、毒性が強いです。ミツバチと違って何度でも刺すことが可能なので、万が一凶暴化したスズメバチに襲われると大変なことになり兼ねません。
そこで今回は、スズメバチの活動時期や巣を作りやすい場所、駆除方法など、スズメバチによる被害をくい止めるために必要な情報をまとめました。
スズメバチの巣を見つけた時は、できるだけ早い時期(4月~6月頃)に駆除するのがベストです。
目次
スズメバチの巣を早めに駆除すべき理由
なぜ、スズメバチの巣を早めに駆除することが大切なのか。
その理由はズバリ、
「スズメバチの巣を簡単に駆除できて、危険性も小さいから」
です。
スズメバチの巣はその大きさによって、駆除しやすいかどうかが異なってきます。
作り始めの小さい巣は、女王バチしか生息していません。このため簡単に駆除することが可能です。
しかし、作り始めてから月日が経過するにつれて巣は大きくなり、働きバチとして活動するスズメバチも増えてきます。
働きバチは巣を守ろうとする習性があるため、駆除の危険度がどうしても高まってしまうのです。
このためスズメバチの巣を駆除する時は、出来るだけ早い段階で巣を見つけ出し、すぐに駆除してしまうことが重要なポイントだと言えます。
~スズメバチの巣を駆除すべき最適な時期とは?~
スズメバチの巣を最初に作り始めるのは、1匹の女王蜂です。
冬眠から目覚めた女王蜂が1匹で作り始めるのですが、巣作りをスタートさせてから約1ヶ月間は女王蜂しかいないと言われています。
そして1ヶ月を過ぎてくると、働きバチが生まれてきます。
その後は少しずつスズメバチの数も増加し、巣もどんどん大きくなっていくのです。
8月下旬~9月頃になれば、もう素人では手がつけられないぐらい大きくなる場合もあります。
このような状況からスズメバチの巣は、女王蜂が巣を作り始めてから1ヶ月以内に駆除するのがベストです。
具体的な時期は、4月~6月頃までです。これ以上時が経過すると、スズメバチが群れを成してしまいます。
スズメバチの活動時期や巣を作りやすい場所の特徴
スズメバチの活動時期は、基本的に5月から11月頃までです。
巣を作りやすい場所は、「雨風をしのぐことが可能な閉鎖空間」という特徴があります。
またスズメバチにはいくつかの種類があり、特徴や巣を作りやすい場所が少し異なっています。
〇キイロスズメバチ
巣を作りやすい場所:屋根裏や床下、軒裏など
キイロスズメバチは都市圏にも生息しており、攻撃性が高いため、被害件数が最も多いスズメバチとして知られています。
発色の良い鮮やかな黄色で、活動時期は例年5月~11月までです。
巣は大きくなると、1メートルを超えるケースもあります。1,000匹以上の働きバチを宿っている巣もあるため、見つけた時は絶対に近づかないようにしましょう。
〇オオスズメバチ
巣を作りやすい場所:山間部の土の中や、木の根元、木の穴など
スズメバチの中でもサイズが大きく、最強だと言われているのがオオスズメバチです。
オオスズメバチは攻撃力が高く、毒性が強いです。秋になるとエサが少なくなるため、他の種類のスズメバチまで攻撃するという習性があります。
生息場所はキイロスズメバチとは異なり、山間部や木々が比較的多い自然の中で活動しています。
〇モンスズメバチ
巣を作りやすい場所:壁の間、木の穴、天井裏など
多種のスズメバチと違い、夜間に活動するのが大きな特徴です。また、巣を引っ越す習性もあります。
〇チャイロスズメバチ
巣を作りやすい場所:多種のスズメバチの巣を乗っ取る
チャイロスズメバチは、多種のスズメバチにおける作り始めの巣に侵入し、巣を乗っ取る習性があります。活動時期は5月から10月頃までで、色は焦げ茶色です。
早めにチェック!スズメバチの巣の見つけ方
スズメバチの巣を見つけるための大切なポイントが、「巣を作りやすい場所を、定期的にチェックすること」です。
スズメバチが巣を作りやすいのは、以下のような場所です。
・軒下
・天井裏
・屋根裏
・壁の隙間
・戸袋(とぶくろ)
・床下
・大きな木の枝や、幹の中
※1:戸袋とは、引き戸にて、複数枚の戸を収納できる部分です。
この他オオスズメバチの場合は、木の中にある空洞や、土の中に巣をつくるケースもあります。
自宅や周辺で上記のような場所がある時は、4月~6月ぐらいの時期になったら定期的にチェックしておきましょう。
また、もし巣を作りやすそうな場所を見つけたら、予防措置を施しておくのも有効な手段です。
ハチ用の殺虫剤をかけておいたり、壁の隙間を予め塞いでおいたりすることで、スズメバチの巣作りを阻止することが可能になります。
スズメバチの巣の大きさはどのくらいなのか?
最強のオオスズメバチや都市部にも生息するキイロスズメバチは、秋になると巣の大きさが1メートル以上になることもあります。
しかしながらどんな種類のスズメバチでも、作り始めの巣の大きさは、とても小さいです。
女王蜂が巣を作り始めるのは4月~5月頃で、この時の巣の大きさは4~6センチほどだと言われています。
そして6月になると少しずつ働きバチが増え始めるので、巣が少しずつ大きくなります。
5月下旬から6月にかけてのスズメバチの巣の大きさは、10~15センチぐらいが通例です。
無理は禁物!スズメバチの巣を駆除する方法
続いて、スズメバチの巣を駆除する方法を見ていきましょう。
ただし、巣が大きくなっていたり、駆除しにくい場所にあったりする場合は、危険性が高くなります。
決して無理はせずに、駆除業者に依頼するのが無難です。
<駆除に適した時間帯>
ほとんどのスズメバチは日中帯に外へ出て活動しており、夜になると巣に戻ってきます。
このため駆除に適した時間帯は、日没して暗くなってから3時間後ぐらいです。明け方近くになると外に出る働きバチもいるため、注意が必要です。
<スズメバチの駆除に必要な物>
・スズメバチ駆除用の殺虫剤
・刺されないための防護服
・懐中電灯
・除去した巣を入れるビニール袋
巣の大きさにもよりますが、殺虫剤はスプレータイプのものを2本以上準備しておいた方が良いでしょう。
夜間の駆除となるので懐中電灯が必要ですが、直接ハチの巣を照らすのは危険です。スズメバチが光に反応して、向かってくる危険性があります。
このため出来る限り、ライトを巣に向けないようにしましょう。
また防護服は高額なので、白っぽい厚手の服やジャンパーを重ね着し、ヘルメットを被った上で、紙製の安い防護服を着るという手段もあります。
<スズメバチの巣を駆除する流れ>
1.巣の場所を予め確認しておく
2.灯りをつけずに、巣へそっと近づく
3.風上からスズメバチ用の駆除スプレーを2分程度かけ続ける
4.巣が大きめの場合は、出入り口を脱脂綿などで塞ぐ
5.周囲にハチがいないことを確認する
6.巣を壊さないように、ビニール袋で覆うようにして除去する
ちなみに筆者も実際に自分で駆除したことがありますが、スズメバチ用の駆除スプレーは2本手に持ち、1本は出入り口に向けて、もう1本は側面から吹きかけました。
また巣を駆除した後に、別の女王蜂がやってきて新しく巣を作り出すケースもあるそうです。したがって巣を駆除した後は、巣があった場所に駆除スプレーを吹きかけておくのが有効です。
<巣を駆除する時の注意点>
実際にスズメバチの巣を駆除する時には、注意しておきたいポイントがいくつかあります。
1.スズメバチの死骸を直接触らない
2.駆除する時は、香りがあるもの(香水やヘアスプレーなど)を身に付けない
スズメバチの死骸は、触った時の刺激によって針が飛び出ることがあるそうです。このため死骸であったとしても、決して油断は禁物です。
また強い香りは、スズメバチを興奮させる恐れがあります。駆除する時は、香りが強いものをつけないようにしましょう。
市販されているスズメバチの駆除スプレー
スズメバチの巣を駆除できるスプレーは、ドラッグストアやホームセンターなどでも市販されています。
夏に大型店舗へ行くと、ハチの巣駆除や害虫駆除の特設コーナーを設置しているお店もありますね。
また楽天市場やAmazon.co.jpでも、以下のようなスズメバチ駆除スプレーが販売されています。
スズメバチの巣を自分達で駆除した体験談
この記事をまとめている私(しげ)も、実家に出来てしまったスズメバチの巣を駆除した経験があります。
発見したのは7月下旬で、巣の大きさは15センチぐらいでした。
駆除業者に依頼するか、それとも父親と協力して自分達で駆除するか迷いましたが、業者の駆除料金が予想以上に高かったため、自分達で駆除することを決意。
万全の準備を施して挑戦し、無事にスズメバチの巣を駆除することができました。
自力で駆除した体験談は、こちらのWebページで詳しくまとめております。
スズメバチの巣を駆除してくれるお薦めの業者
スズメバチの巣の駆除は、大変な危険を伴うものです。
特に大きくなってしまった巣には、本当にたくさんのスズメバチが居住しています。
万が一巣の駆除に失敗し、スズメバチの大軍が押し寄せてきたら・・・。
これほど恐いことはありません。
このため少しでも危険性を感じた場合は、スズメバチの駆除を専門的に請け負っている業者に任せるのが一番です。
スズメバチの巣を駆除している業者を探す時に活用したいのが、「ハチ110番」です。
ハチ110番は、各地域の優良な専門業者へ駆除を依頼してくれるサービスで、以下の特徴があります。
〇24時間体制で受付
〇日本全国から問い合わせに対応している
〇短時間で駆け付け対応してもらうことも可能
〇高い技術力で徹底的に駆除してくれる
〇お客様満足度は98%
〇再発防止措置を施してくれるので、駆除後も安心できる
スズメバチや巣は、できるだけ早く駆除したいものです。ハチ110番では、場所にもよりますが「最短10分で駆け付け対応することも可能」なんだそうです。
困っている時にすぐに対応してくれるのは、本当にありがたいですよね。
駆除料金は公式サイトに明記されていますが、良心的な価格だと思います。
スズメバチによる被害を出さないためにも、まずはハチ110番のフリーダイヤルへ問い合わせてみましょう!